インプラントQ&A
インプラント治療はどこの歯科医院で受けても同じですか?
インプラント治療は入れ歯やブリッジとは異なり、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科的処置を伴います。
そのため、どこの歯科医院で受けても同じというわけではありません。
成功の鍵を握るのは、インプラントの品質や衛生管理はもちろん、歯科医師の経験と技術力です。
多くの症例を手がけてきた実績があるか、複雑な術式にも対応できるか、万が一の際に適切にリカバリーできるかといった点は、医院を選ぶうえで大切な判断基準となります。
インプラント治療の期間はどれくらいですか?
治療期間は一般的に、上顎で約6か月、下顎で約4か月程度とされています。
ただし、骨の厚みや硬さ、口腔内の状態によって前後することがあります。
近年では、条件がそろえば治療期間を短縮できる方法や、抜歯と同時にインプラントを埋入して仮歯を装着できる方法もあります。
患者様ごとの状態によって適した治療計画が異なるため、詳細はカウンセリングで確認することをおすすめします。
体に害はありませんか?
インプラント体には、生体親和性に優れたチタンが多く使われています。
チタンはアレルギーの心配が少なく、人体と馴染みやすい素材とされているため、基本的に体に悪い影響を及ぼすことはありません。
ただし、メインテナンスを怠ると炎症を起こすリスクがあるため、定期的な検診と清掃を受けてインプラントを清潔に保つことが大切です。
インプラント手術中に痛みを感じることはありますか?
治療中は「局所麻酔」でほとんど痛みを感じない
インプラント手術は局所麻酔を用いて行うため、処置中に強い痛みを感じることはほとんどありません。歯科治療でも使われる麻酔なので安全性が高く、治療中は感覚がなくなるため安心して受けていただけます。麻酔を注射する際に一瞬の刺激を感じることはありますが、表面麻酔を併用することでほぼ感じない程度に抑えられます。
まれに体質によって麻酔が効きにくい方や、長時間の手術で麻酔が薄れる場合がありますが、その際は追加投与を行うため心配は不要です。
手術後の痛みは「鎮痛薬」でコントロールできる
麻酔が切れた後には、切開した歯茎や骨に対して多少の痛みや腫れが出ることがあります。
ただし、多くの場合は処方された鎮痛薬を服用すれば十分に抑えることが可能です。
インプラントを1〜2本埋め込む程度であれば、痛みの程度は一般的な抜歯後と大きく変わりません。
複数本の埋入や骨造成を伴う場合にはやや強い痛みが出ることもありますが、その場合でも適切な薬の使用でコントロールできます。
インプラント手術後の痛みはどれくらいの期間続きますか?
痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの場合は手術から1日〜3日程度で痛みのピークを迎え、その後は徐々に治まっていきます。
手術当日に処方される鎮痛薬を必要に応じて服用すれば、日常生活に支障が出るほどの強い痛みになることはほとんどありません。
もし1週間以上続く痛みや、薬を飲んでも治まらない強い痛みがある場合には、早めに歯科医院へご相談ください。
インプラント手術後の腫れはどれくらいの期間続きますか?
腫れは手術翌日に最も強く出るのが一般的で、その後3日〜7日ほどかけて徐々に引いていきます。
見た目や感覚的に気になることはあっても、多くの場合は自然に回復していきますので、過度に心配する必要はありません。
インプラント手術後の注意事項はありますか?
手術当日は、腫れや出血を悪化させないためにも、激しい運動や長時間のお風呂、飲酒は控え、安静に過ごしてください。
うがいを強くすると、血の塊(かさぶた)が取れて感染リスクが高まるため、ぶくぶくうがいは避けましょう。出血が気になる場合は清潔なガーゼや脱脂綿を軽く噛んで圧迫止血します。
また、抗生物質や痛み止めは歯科医師の指示に従ってきちんと服用してください。
食事については、刺激物や熱い物、硬い物は避け、柔らかい食べ物を選ぶと安心です。
インプラントが骨としっかり結合するまでは、治療部位に強い力をかけないように心がけましょう。
インプラント治療後のメンテナンス方法を教えてください
インプラントを長く快適に使うためには、治療後のメンテナンスが欠かせません。
基本は毎日のブラッシングなどのセルフケアと、歯科医院で受ける定期的なプロフェッショナルケアの両立です。
セルフケアでは、天然歯と同じように丁寧な歯磨きを行い、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを併用してインプラント周囲を清潔に保ちましょう。歯科医院での定期検診では、かみ合わせや歯肉の状態を確認するとともに、専用の機器を使って普段のケアでは取りきれない歯垢や歯石を除去します。

