歯を失ってしまった方のための
「インプラント治療」
歯を失ったまま放置するのは危険です
 
むし歯や歯周病、事故などによって歯を失うことは、誰にでも起こり得ることです。特に年齢を重ねると歯周病の進行が加速し、歯の喪失リスクはさらに高まります。
失った歯をそのままにしてしまうと、まず見た目の変化が現れます。笑ったときや話しているときに歯の欠損が目立ち、自信を持って人と接することが難しくなる方も少なくありません。
それだけでなく、しっかりと噛めなくなり、食材の持つ本来の味わいや食感を感じにくくなります。噛む動作は脳を活性化させる働きもあるため、噛む力の低下は認知機能の衰えや老化の進行に影響すると考えられています。
さらに、歯を失った部分を放置すると、顎の骨が徐々に痩せてしまいます。骨量が減ると、後からインプラント治療を希望しても十分な土台が確保できず、追加の骨造成手術が必要になる場合もあります。
もうひとつ大きな問題は、咬み合わせのバランスです。歯は上下で噛み合うことで安定していますが、一方の歯が失われると残った歯が伸びたり傾いたりして、全体の咬み合わせが乱れていきます。その結果、他の歯に余計な負担がかかり、さらに歯を失う悪循環に陥ることもあります。
インプラント治療とは?
 
歯を失ったときの治療法には、大きく分けて「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つがあります。
それぞれに特徴がありますが、近年ではインプラントが持つ機能性や見た目の自然さから、選択される方が増えています。
インプラント治療では、まず顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込みます。チタンは人体との適合性が高く、骨としっかり結合する性質を持っています。その上に人工の歯(上部構造)を取り付けることで、失われた歯を補います。この仕組みにより、インプラントは自分の歯と同じような感覚で噛むことができ、食事や会話を自然に楽しめます。入れ歯のように外れる心配や違和感が少なく、ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要もありません。
ただし、インプラントを長持ちさせるためには、治療後も定期的なメインテナンスと自宅での丁寧な口腔ケアが欠かせません。これらを続けることで、インプラントは自分の歯と同じように長期間使用することが可能です。
インプラント治療がおすすめの方
入れ歯の不快感から解放されたい方
入れ歯を使っていると、装着時の違和感や会話中・食事中のずれに悩まされる方は少なくありません。時間が経つと歯ぐきの形が変化し、フィット感が失われてしまうため、定期的な調整や作り直しが必要になります。適合が悪くなると噛む力も低下し、硬い食べ物を避けるようになってしまうこともあります。
こうした悩みを抱えている方にとって、インプラントは顎の骨に直接固定されるため安定性が高く、食事中にずれる心配もなく快適に過ごせる治療法です。
見た目の自然さを重視したい方
インプラント治療は、天然歯に近い自然な見た目を再現できるのが大きな特長です。
特に前歯のように審美性が重視される部位では、周囲の歯とほとんど区別がつかない仕上がりとなり、自然な笑顔を取り戻すことができます。人前に立つ機会が多い方や、笑顔に自信を持ちたい方にとって、インプラントはよい選択肢です。
歯を失ったことで顔の印象に変化を感じている方や、人工歯であることを気づかれたくない方にも適しています。
インプラント治療のメリット
天然の歯に近い噛み心地を取り戻せる
 インプラントは、人工の歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上に人工歯を装着する仕組みです。そのため、入れ歯のようにずれたり外れたりする不安が少なく、自分の歯と同じような感覚でしっかり噛むことができます。特に硬いものを噛む際にも安定感があり、「しっかり食事を楽しめる」ことが最大の魅力です。
インプラントは、人工の歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上に人工歯を装着する仕組みです。そのため、入れ歯のようにずれたり外れたりする不安が少なく、自分の歯と同じような感覚でしっかり噛むことができます。特に硬いものを噛む際にも安定感があり、「しっかり食事を楽しめる」ことが最大の魅力です。
自然で美しい見た目を再現できる
 インプラントの人工歯部分には、セラミックやジルコニアといった審美性に優れた素材が使われることが多く、周囲の歯と違和感のない自然な仕上がりが可能です。入れ歯のように金具が見えてしまう心配もなく、人前で笑ったり会話したりするときに自信を持てるのも大きな利点です。
インプラントの人工歯部分には、セラミックやジルコニアといった審美性に優れた素材が使われることが多く、周囲の歯と違和感のない自然な仕上がりが可能です。入れ歯のように金具が見えてしまう心配もなく、人前で笑ったり会話したりするときに自信を持てるのも大きな利点です。
健康な歯を守ることができる
 ブリッジ治療では支えにする歯を削る必要があり、残っている健康な歯に負担をかけてしまいます。
ブリッジ治療では支えにする歯を削る必要があり、残っている健康な歯に負担をかけてしまいます。
一方、インプラントは独立して機能するため、周囲の歯を削らずに治療を行えるのが特徴です。結果として、残された歯を長持ちさせやすいというメリットがあります。
健康と生活の質が向上する
噛む力が回復することで、食べられる食品の幅が広がり、栄養バランスの改善にもつながります。また、咀嚼によって脳が刺激され、認知症予防にも効果が期待されています。しっかり噛むことで唾液分泌も促されるため、口腔内の健康維持や若々しさの維持にも役立ちます。
顎の骨が痩せるのを防ぐ
歯を失ったままにすると、歯根がなくなることで顎の骨が少しずつ痩せてしまいます。
インプラントは骨に直接埋め込むため、噛む力が骨に伝わりやすく、骨の吸収を抑える効果が期待できます。そのため、将来的に顔の輪郭や口元の見た目を保つことにもつながります。
インプラント治療のデメリット
治療期間が長く費用も高額になりやすい
入れ歯やブリッジが数カ月で治療を終えられるのに対し、インプラントは骨の定着を待つ期間が必要になるため、3ヵ月から長い場合は2年ほどかかることもあります。
さらに、保険適用外の自由診療となるため、費用が高額になる点はデメリットになりやすいです。
定期的なメインテナンスが欠かせない
インプラントは一度入れたら終わりではなく、長く使うためには日々のケアと定期検診が不可欠です。
ブラッシングを怠ると「インプラント周囲炎」を引き起こし、場合によっては除去せざるを得なくなることもあります。また、ネジの緩みや人工歯のトラブルを防ぐためにも、歯科医院でのメインテナンスが必須となります。
外科手術を行う
インプラント治療では、局所麻酔のもとで歯ぐきを切開し、顎の骨に穴を開けて人工歯根を埋め込む外科処置を行います。
手術自体は一般的なものですが、術後には腫れや痛み、軽い出血が数日続く場合があります。大きなリスクは少ないものの、外科手術に抵抗がある方にとってはストレスになりやすいです。

 
           
         
       
        
