インプラント治療の流れ
1カウンセリング【60分】
カウンセリングでは、まず患者様のお悩みやご希望を丁寧に伺ったうえで、インプラント治療の流れをご説明します。
手術の内容や期間、費用、リスクなどを具体的にお伝えし、メリットとデメリットの両面を正確にご案内することを大切にしています。
インプラント以外の治療法についても比較しながらお話ししますので、ご自身に最も合った方法を安心して選んでいただけます。
疑問や不安があれば、どんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。
2精密検査
インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む高度な外科処置です。
そのため、事前の検査を徹底することが欠かせません。
当院では通常のレントゲンに加え、CT撮影で骨の厚みや密度、神経や血管の位置までを立体的に把握します。
さらに噛み合わせや歯周組織の状態も確認し、治療を安全かつ長期的に安定させるための計画を立てます。
こうした精密な診査が、安心できるインプラント治療の土台となります。
3治療計画・説明
精密検査の結果をもとに、患者様にとって最適と考えられる治療計画を立てていきます。
治療の進め方や期間、注意点をできるだけ分かりやすくご説明し、ご納得いただいたうえで治療をスタートします。
ただし、大きなむし歯や重度の歯周病がある場合、あるいは全身の健康状態に不安がある場合は、まずそれらの治療を優先し、口腔環境を整えてからインプラント治療に進みます。
安全に長持ちするインプラントを実現するためには、この準備段階が欠かせません。
4インプラント手術
治療計画が整ったら、局所麻酔を行い、人工歯根(フィクスチャー)を顎の骨に埋め込む手術を実施します。
埋入する本数や部位によって手術時間は変わりますが、1本あたりおよそ15〜20分ほどで完了するケースが多く、術中の痛みはほとんどありません。
手術方法には、1回の処置で完結する「1回法」と、段階を分けて行う「2回法」があり、患者様の骨の状態や症例に応じて最適な方法を選択します。
5結合期間(2~6か月)
インプラント体を埋め込んだ後は、骨としっかり結合するまで時間をかけて待つ必要があります。
この期間は「オッセオインテグレーション」と呼ばれ、骨の質や部位、患者様の体質によって2〜6か月ほどを要します。
治癒の過程で安定性が得られるため、インプラント治療の成功に欠かせない重要な段階です。
6アタッチメントの連結
骨とインプラント体がしっかり結合したら、上部構造(人工歯)を支えるためのアタッチメントを装着します。
7人工歯の取り付け
患者様のお口全体の型取りを行い、形や色調を考慮した人工歯を作製します。完成した人工歯をアタッチメントに固定すれば、インプラント治療はひとまず終了です。
治療全体の期間は症例によって差があり、骨造成を必要としない方では約3か月程度、追加処置を行った場合は1年以上かかることもあります。
8メインテナンス
インプラント自体はむし歯にはなりませんが、周囲の歯茎や骨が炎症を起こす「インプラント周囲炎」には注意が必要です。
治療後は毎日の丁寧なブラッシングに加え、3〜6か月ごとの定期検診で専門的なクリーニングを受けていただくことが重要です。
継続的なメンテナンスを行うことで、インプラントを長期的に安心して使い続けることができます。

